寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
『市場寿司たか』の基本形・豪海投げ込み丼
ごうかいなげこみどん /
握り nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ボクと寿司職人の渡辺隆之さんが考えた理想の寿司屋というのは、それこそ『吉野屋」とか『マクドナルド』に通じるところがあるだろう。
散歩の途中で小腹がすいて、手持ちの小銭で食べられるすし。
でも、けっしてチャーン展開する大手のコンビニエンスな寿司屋ではなく、個人店舗がつくる暖かみのある寿司屋を目差す。
そこで基本となるお手頃な寿司が「豪海投げ込み丼」なのだ。
今のところ少々、豪快さに欠けるがお許し願いたい。
これが現在の「豪海投げ込み丼」。残念ながら平凡だ。でも価格は600円(写真上)
たかさんは五十路半ばで孫もいるし、養わねばならぬ家族もいる。
でも、これが600円は安いのではないだろうか?
卵焼きなど自家製だし、寿司飯のうまさも屈指のもの。
赤身も白身も、出来る限りいいのを仕入れているのだ。
ここで少しお金をいただいて、通好みの「豪海投げ込み丼」を出せると理想だと思う。
例えば店の品書きに「豪海投げ込み丼スペシャル」というのがあるが、それは高いネタを加えただけ。
もっと踏み込んで通好みの魚好きの「豪海投げ込み丼」はこれなのだ。
中心にくるのは時期のもの、目立たないがうまいもの。
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これが旬のネタを加えたもの。この日のマイワシは脂がのっていた。愛知県一色の毎味水産が作り出し、トリガイも加わる
例えばネギトロのいいのがあれば、出合いのタクワンが加わる。
これが理想の「豪海投げ込み丼」だ。
もちろんこんなものを600円で注文されるとたかさんの体が持たないし、店はつぶれてしまう。
でも1000円以上ならなんとかなる。
ぼうずコンニャクが思うに、『市場寿司 たか』で真に豪快に投げ込める丼を作れたらいいな。