寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
旗立鯛/ハタタテダイ
はたたてだい / ハタタテダイ
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鹿児島県南さつま市笠沙は東シナ海を臨む魚種豊富なところだ。
熱帯の、亜熱帯の、温帯の様々な魚貝類があがる。
貝などを見てもときに沖縄と共通する種が限りなく多い。
この地はもともと熱帯系の魚貝類が多いのだが、温暖化のせいか近年はより熱帯種を増やしている。
そんな笠沙から魚を詰め合わせて送られてくるのが「若潮便」である。
世の中に標準和名で生き物を把握出来る人は非常に希少だ。
まして種の検索は熱帯に近づけば近づくほど難しい。
その熱帯種、亜熱帯種、温帯種をいとも簡単に同定することができるのが、「若潮便」の送り主・わかしおさんでもある。
わかしおさんは鹿児島県東シナ海側のほとんどの魚類を見分けることができるはずだ。
9月7日に届いた、同定済み(標準和名つき)「若潮便」から「寿司図鑑」をお送りしたい。
さて、今回はハタタテダイ。
関東にあってもスキューバダイビングやときに海水浴、また防波堤でも見かける派手だけど平凡な魚である。
ただし流通はしない、というか食用とみなされない。
ハタタテダイを含むチョウチョウウオ科というのは基本的に食用魚ではなく、観賞魚なのだ。
外見からはとても食べる気になれない。
でもチョウチョウウオ科全般に言えることだが「食べてみると意外にうまい」、というのは知る人ぞ知ること。
最初は「食べられるのか?」なんて騒いでいたのが、三枚おろしにして皮を引いた途端に、
「きれいな身だね。(切れっ端を口に入れて)これはいいわね」
当然、握りに仕立ててもお味は間違いなく良かった。
まったくクセのない白身で、それなのに旨味というか、微かな甘味もあるのである。
素直な白身の端正な味わいなので、すし飯との馴染みもとてもいい。
寿司ネタとしても、「大きさ的に片身二かんとれるのがいい」という。
我が「寿司図鑑」を続けていく醍醐味のひとつが、こんな知られざる美味を見つけるにある。
「見た目も可愛いし、食べてもうまい。ほんまにいい魚だね」
わかしおさんの
「お魚三昧生活」
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/komendago
寿司ネタ(made of)
ハタタテダイ
Angel fish, Butterfly fish
珍魚度 珍しい魚ではないが流通しない。定置網などの水揚げ時に探すしかない。・・・・
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