寿司図鑑 643貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

黒鰺擬/クロアジモドキ

くろあじもどき / クロアジモドキ
黒鰺擬/クロアジモドキ
握り

鹿児島県南さつま市笠沙の定置網は、9月上旬では、まだまだ熱帯の海と化していて、あまり魚がとれないようだ。
 後、一月の我慢かな? と思いながらアジ科の整理中をしていたら、クロアジモドキの握りのメモと画像を発見する。
 とっくの昔に掲載していたと思っていたのだから、迂闊だった。
 そろそろ鹿児島のうまい魚が恋しくなったので、古いメモを掲載する。

 朝一番に「若潮便」を受け取って『市場寿司 たか』を目差す。
 冬なのにぜんぜん寒くない。
 店の前で発泡を開けると、なかには多種多様な魚が投げ込まれている。
「なんだろうね。マナガツオの仲間かな」
 たかさんが真っ黒な魚を取りだして、首をひねる。
 わからないのも無理はない。
 ボクだって初めて見る魚なのだから。
 わかしおさんからケータイで、
「クロアジモドキがとれましたから送ります」
 言われて、喜んだのはいいのだけど、「さて、クロヒラアジって何?」。
 知らなかったのである。
 魚類検索を紐解いて初めて、なかなかの珍魚であることを知る。

 三本ほどあったので、さっそく握りに仕立ててもらう。
「きれいな身してるね」
 厨房に入り、見せてもらうと、確かにうっとりするくらいに美しい。
 握りがきれいなのは当然なのだけど、その美味に驚く。
「たかさん、これは凄いでしょ」
「そうだね。ウチなら毎日あってもいいってやつだね。脂があるし、甘いね。へたなシマアジよりもうまいでしょ」
 鮮度がいいために、まことに食感がいい。
 シコっとして、甘味が来て、これは脂からと身のなかのアミノ酸からくるものだろう。
 ちょうど上等なカンパチとシマアジを足したような味わい。

「魚って、南の方のはまずいと思ってたんだけど、考え方が変わるね」
 熱帯にもうまいまずいがあるわけで、その「うまいの最たるもの」なんだろう。

わかしお三のお魚三昧生活
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/komendago

寿司ネタ(made of)

クロアジモドキ
Black pomfret

クロアジモドキ
国内ではほとんどとれなかったが、ときどき鹿児島などでまとまってとれるようになっている。
非常に味のいい魚だがほとんど知られていない。・・・・
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