寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
寿し用玉子焼/八王子『山長』
すしようたまごやき /
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さて、「河岸玉」という業者の作る「すし用玉子焼き」をいろいろ食べてきている。
すし職人渡辺隆之さんは自分で焼くことを信条としているがために無縁であるのだけど、その昔、雇われの身であったときに「うまかったな」という玉子焼きがあって、それが八王子『山長』のもの。
いったいどこにあるのか、このような場合は人に聞くのがいちばん。
幾人かの空振りを経て、西八王子の魚屋『魚善』さんこと、善さんに行き当たる。
「なんだ山長さんを探しているの。ウチの裏だよ。それにウチで売ってる卵焼きは山長さんのだからね」
これは一気に目的のものに行き着いたわけで、善さんに持ってきてもらうことに。
手渡された、玉子焼が重い。
そして紙にくるまれた、焼き目のきれいなこと。
『魚善』で買うと600円なのだと言うけど、これなら安いものだ。
たかさんも見ただけで、「これだこれ」と懐かしがっている。
河岸玉にも色合いや断面にそれぞれ特徴があるのだという。
『山長』の美しさは際だっている。
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さて切り付けて味見をしてみる。
やはりボクには甘すぎる。
玉子の香りがしっかり感じられて、焼いたという香ばしさもある。
でもでも甘すぎるな。
築地『玉八』よりも甘みも全体の味つけも強いようである。
「そうそう、こんな味だった。ちょっと甘めだよね」
とたかさん。
握りに仕立てても、やはり甘みが強すぎるように思うのだけど、たかさん曰く「握り用」としては抜群にいいのだという。
さて、これを持ち帰ったら姫が大喜び。
姫だけでなく我が家の女性たちはみな感激している。
今年になってたくさん買い求めている玉子焼きでは、もっとも好評であった。
●山長の玉子焼きは西八王子『魚善』で購入できる。
山長 東京都八王子市散田町3-26-6
魚善 東京都八王子市散田町3-26-25