寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
鬼底方頭/オニソコホウボウ
おにそこほうぼう / オニソコホウボウ
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希少な魚ってのがある。
世界で1個体とか、年に数匹とれるものとか。
そこまではいかないが、底曳網の港でいると、めったにお目にかかれない魚に毎日のように出合う。
例えばソコアマダイ類、バケアオメ、そして今回のソコホウボウ類。
ソコホウボウ属ではソコホウボウ、オニソコホウボウ、ハナナガソコホウボウ。
ハナナガソコホウボウはボクの見る限り数年に一個体、オニソコホウボウは月に二三個体、ソコホウボウは2日に一個体くらいの頻度だろう。
だからオニソコホウボウが手にはいるというのは、なかなか幸運なことなのだ。
喜んだのはボクだけじゃない。
ホウボウが好きで毎日仕入れている、たかさんが「ホウボウの兄弟だ」とわけのわからぬことを言って、変に驚喜。
さっそく握ってもらおうと思ったら、後から後からお客が連なる。
やっと出来上がったときにもお客がいて慌ただしいこと。
でも、こいつ、いけたのだ。
今時期のホウボウほどではないが、脂がのっており、旨味が横溢している。
お客の前では聞けないので、少し経ってから感想を聞く。
「頭がいいね。コレ、コレ、コレ」
ようするに頭の尖った吻棘(ふんきょく)を指さしながら、受けた受けたと、これまたわけのわからない喜び方をする。
味はよかったよ、また仕入れてきてね。
というくらいだったから、寿司ネタとして合格なんだろうね。
2009年4月14日
寿司ネタ(made of)
オニソコホウボウ
Spotted longhorn searobin
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