寿司図鑑 766貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

団扇蝦擬/ウチワエビモドキ

うちわえびもどき / ウチワエビモドキ
団扇蝦擬/ウチワエビモドキ
握り

さて、我が『市場魚貝類図鑑』は徐々に食材図鑑化していくつもりなので、画像も全体像だけではなく、フィレやヘッドレスの状態で掲載していくことになる。
 また過去に掲載していたものも、わざわざ独立させていたものを図鑑掲載中に取り込んでいくことになる。
 その最初のケースがウチワエビモドキだ。

 市場ではたびたび見かけるウチワエビモドキ。
 その総てが頭を切り落としている。
 この全体を求めて数十年経つが、いまだに市場には到来していない。

 市場で見かけるのは腹部のみだから、なんだかエビに見えるけど、それにしては色合いも灰色がかり、またむしろ昆虫に思えるところもある。
 八王子の市場で小分けにして売っているのを見つけて、買おうとしたら、いきなり『市場寿司 たか』の渡辺隆之さんが「これなんなの」と声をかけてきた。
「オレも気になったんだけど、正体わかんないからね」
 買うに買えなかったようだ。
「買ってどうするつもり」
「安いからみそ汁に使おうかと思ったんだ」
 それはもったいない。
 そのまま店に移動して、ウチワエビモドキを寿司ネタに仕込む。

utiwaebimkeua08031.jpg

「たかさん、今回はマレーシア産なんだけど、ベトナム(産)の方が多いんじゃないかな。国内では沖縄あたりでとれるんだけど、どちらかというと熱帯のエビなんだ」
 ウチワエビモドキはなんども買っているのだけど、プロ(寿司職人)の意見が聞けるいい機会だ。
 当然、ゆでる。赤くならない。簡単に剥けて、その身の表面も赤くない、小豆色だ。
「この色じゃ、エビとしては弱いな」
 たかさん、味を見て、「うまいよ、これ」。
「甘みあるしね、身質がいいと思うし、すし種にしてもいけるよ」

 さっそく握ってもらって、その姿には落胆したものの、味には感動。
 なによりも程良く繊維を感じること、ほぐれ感がよく、甘いこと。
 すし飯との相性もよく、これは言うことなし。いい味だね。
 煮きりを塗ると見た目がよくなっていいだろうね。
 残念ながら『市場寿司 たか』では煮きりを使わない。
 絵的にはあんまりきれいじゃないけど、味は最高なのだ。

輸入食材に関しては「メープルフーズ」へ
http://www.maplefoods.co.jp/

寿司ネタ(made of)

ウチワエビモドキ
英名/Sand bug, Sand Lobster, Moreton bay bug, Bay lobster, Shovel-nosed lobster

ウチワエビモドキ
オーストラリアで「sand bug(砂にいるナンキンムシ)」というくらい内湾の砂地、泥地にたくさん生息するよう。
ただし国内では沖縄特産のエビで、そんなにたくさんはとれない。
関東などにはベトナムなどから頭を取り去ったものが冷凍輸入されてい・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

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