寿司図鑑 1681貫目
滋賀県安曇川、かまつか寿し
しがけんあどがわ、かまつかすし /


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琵琶湖の水揚げ量はそんなに多くない
カマツカは富山県・静岡県以西に生息している淡水魚である。
標準和名は琵琶湖の一部地域や岐阜県で実際に使われていた呼び名である。
ほかにもいくつかの呼び名が琵琶湖周辺に存在するのは、この魚がおいしい魚ではあるが、ハスやウグイのように広域で認知度が高まるほどとれないためだと思っている。
全国的にも数え切れないほど呼び名があることからも、同じ事が言えると思う。
子供の頃、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)では、「えっしゅう(カマツカ)はうまいきんな」となんども言われていた。
釣りでは、「瀬釣り」で釣れた。子供のくるぶしくらいの浅瀬で、小さなウキはつけるが錘なしで仕掛けを流して釣るやりかただ。
ただ、あまりとれないレアな魚にも関わらず子供には人気がなかった。バケツに入れた途端に死んでしまうからだ。
河川では流れのある比較的酸素が豊富なところにいるのは低酸素に弱いのだろう。
ところが琵琶湖の漁師さんに聞くと、川にもいるが、琵琶湖本湖でとれるという。
そんなこんなで流れのない琵琶湖に本種がいること自体不思議だった。
琵琶湖の湖水の溶存酸素量が多いのだろう、などといろいろ思い巡らせたことが懐かしい。
標準和名は琵琶湖の一部地域や岐阜県で実際に使われていた呼び名である。
ほかにもいくつかの呼び名が琵琶湖周辺に存在するのは、この魚がおいしい魚ではあるが、ハスやウグイのように広域で認知度が高まるほどとれないためだと思っている。
全国的にも数え切れないほど呼び名があることからも、同じ事が言えると思う。
子供の頃、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)では、「えっしゅう(カマツカ)はうまいきんな」となんども言われていた。
釣りでは、「瀬釣り」で釣れた。子供のくるぶしくらいの浅瀬で、小さなウキはつけるが錘なしで仕掛けを流して釣るやりかただ。
ただ、あまりとれないレアな魚にも関わらず子供には人気がなかった。バケツに入れた途端に死んでしまうからだ。
河川では流れのある比較的酸素が豊富なところにいるのは低酸素に弱いのだろう。
ところが琵琶湖の漁師さんに聞くと、川にもいるが、琵琶湖本湖でとれるという。
そんなこんなで流れのない琵琶湖に本種がいること自体不思議だった。
琵琶湖の湖水の溶存酸素量が多いのだろう、などといろいろ思い巡らせたことが懐かしい。
くせのない上品な味の魚なので「なれずし」も食べやすい

琵琶湖にはなんども行っているが、カマツカの料理にも出合っていないし、カマツカの「なれずし」のことは噂にも聞いていなかった。
そんなカマツカを「なれずし」にする、安曇川、『川魚のよしうめ(薫彩堂・鰻彩堂)』という魚屋は面白いかも知れぬ。
さて、コイ科でもカマツカ類(カマツカ亜科)の魚の味の特徴は、上品でくせのない白身であるということだ。
上品な白身魚で、皮に微かに独特の風味があるなどはちゃんと残っている。
「ふなずし」と比べると酸味が控えめであり、発酵臭が少ない。
湖魚を使った「なれずし」の中でも食べやすいものだ。
[川魚のよしうめ(薫彩堂・鰻彩堂) 滋賀県高島市安曇川町末広]
寿司ネタ(made of)
カマツカ
英名/Pike gudgeon, River dodger
琵琶湖では希に売り買いの対象になる。
徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)では5月〜6月中旬の産卵期に美味で建て網でとっていた。
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