寿司図鑑 1682貫目

滋賀県野洲市、本もろこなれずし

しがけんやすし、ほんもろこなれずし /
滋賀県野洲市、本もろこなれずし
なれずし Narezushi

価格ランク

高級

こんなに食べやすい本もろこ「なれずし」ははじめて

ホンモロコは成長しても10cm前後の、広い意味でのコイの仲間である。
「諸子」というのは、もろもろの子という意味で、小さくて何かの魚の子だろう、という意味である。
琵琶湖固有種だったが、近年、各地に放流され、また養殖されている。
淡水魚の中でももっとも高価であり、味もよい。
ホンモロコの「なれずし」は琵琶湖周辺では比較的手に入れやすい。
近年、養殖ものを使ったものが多いと言われたことがあるが、まだその養殖ものの「なれずし」には出合っていない。
何度か買い、漁師さん(?)手作りのものを桶から手渡しで試食させてもらったとこがあるが、発酵臭が非常に強く、まさしく珍味といったものだった。
ところが今回の「なれずし」は比較的発酵の度合いが低く、塩気と酸味のバランスがとてもいい。
真子は抱いていないが、ホンモロコ自体にうま味と独特の風味がある。
ご飯粒が完全にクリーム状になっていなくて、ご飯自体も食べておいしい。
[野田屋 滋賀県野洲市]

寿司ネタ(made of)

ホンモロコ
Biwa gudgeon

ホンモロコ
本来は滋賀県琵琶湖特産魚。湖魚のなかでももっとも高価で京都や東京都などにも出荷されているが、量的には非常に少ない。
これが千葉県、埼玉県などでも養殖が進んでいる。
琵琶湖ではもっとも価格の高い魚で、鮮魚、佃煮、素焼き、なれずしなどに加工され・・・・
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