寿司図鑑 1684貫目

ソウハチガレイの家庭ちらしずし

そうはちがれいのかていちらしずし /
ソウハチガレイの家庭ちらしずし
丼・ちらし Don/Chirashi

価格ランク

やや高級

ソウハチガレイはありふれたカレイだけど、すし種としては新しい

酢洗いしたソウハチガレイの刺身が、やたらにおいしい。
これなら、「ちらしずし」が数日にわたって食べられそうだ。
ちなみに酢洗いすると、より身が締まり、すし飯とよく調和する。
なんの変哲もない、市販のすし酢をさっさっさーと振っただけなのにすし飯だっていい味だ。
これにて800gサイズ2尾分を生で食べきったことになる。
島根県大田市、丸貴商店さんに教わってから、どえらい年月が経っているが、ソウハチの刺身は、マコガレイよりも上かも。

3日間ソウハチガレイ尽くめだったが、また食べたくなる味である。
この、「ちらしずし」もここ数年でいちばんの我が家ずしである。

高鮮度化のソウハチガレイは刺身に限る


3月上旬、富山県魚津市、田中智宏さん(好栄丸)からソウハチが届いた。
神経締めをし、胃洗浄をしており、血抜きは完璧といったものだった。
以上は前回も書いた。

刺身を日にちを変えて食べて変化をみたが、さすがに刺身ばかりでは飽きる。
昼時なので、「ちらしずし」にしてみた。
江戸前ずしのだが、すし職人が「刺身ちらし」と軽蔑する、刺身てんこ盛りの「ちらしずし」ではなくちゃんと仕事してすし飯にのせた。

ちなみに今回の「ちらしずし」は江戸前的ではあるが、あくまで一般家庭のものなので、刺身さえあれば、チンして混ぜ混ぜして、仕事した刺身を並べるだけ。
所要時間は刺身は予め用意してあったので、5分ほどだ。

刺身をバットに並べて、振り塩をする。
少し置いて、酢洗いする(一瞬だけ酢で洗うというもの)。
酢は福井県小浜市、『とば屋酢店』の「壺之酢」で、非常に香りがいい。
チンしたご飯を市販のすし酢をかけて混ぜる。
すし酢はなんとミツカンのすし酢。
こちらも変に高いすし酢よりも使いやすい。

寿司ネタ(made of)

ソウハチガレイ
Sôhachi、Souhachi-flounder,Pointhead flounder

ソウハチガレイ
北海道から日本海は島根県まで、太平洋側では東北までまとまって揚がるカレイ。
関東では鮮魚としてよりも加工品である干物として見かける機会が多い。クロガレイ・クロガシラガレイ、アサバガレイなどが春に大量に入荷してくるカレイ類と比べると、関東での・・・・
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