寿司図鑑 1237貫目
ウマヅラハギの握り生肝のせ
うまづらはぎのにぎりなまぎものせ / ウマヅラハギ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ウマヅラハギは春から初夏に産卵期を迎える。成熟するとともに肝が小さくなり、身に張りがなくなるので、「春の仕入れは大変だ!」なんてすし職人が腹を触り、背の部分を触りしてウマヅラハギを仕入れていく。今回のものは活魚なのだけれど、肝の大きさ、身のよさは仲買人が保証するというので買い求める。確かに肝もふくらんでいるし、身に張りがある。
すし職人、渡辺隆之さん(『市場寿司 たか』)も背の部分をつまんで「よさそうだね」と下ろし始める。カワハギ科の魚は鱗を引かなくてもいいので、仕込みはあっという間である。
「ほら、身がふくらんでくる」
下ろしたばかりの身がまな板の上で反り返っている。これを少々厚めに切りつけて握りにする。肝はそのままのせるだけである。
この身が舌に触れた途端に甘い。肝がとろけてうまい。すし飯と一緒になってまた、実に実にうまい。
「文句のつけようのない味だね」
2012年04月16日
寿司ネタ(made of)
ウマヅラハギ
Filefish, Leatherfish, Leatherjacket
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