寿司図鑑 1243貫目
ヒゲソリダイ背鰭下握り
ひげそりだいせびれしたにぎり / ヒゲソリダイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
ヒゲソリダイは体高があり、背鰭が大きい。当然、この背鰭を担う筋肉が大きく、また脂が強い。筋が多いが、これが適度な食感をもたらしてくれているようで、噛めば噛むほど味があり、味にこくがある。
これをつけてみてもらう。すし職人はこのようなことが好きであるようで、中骨についた担鰭筋をすきとり、見事に握りに仕立ててくれた。
これが予想以上に味に深みがあり、適度に口中で脂が溶け出して甘味もある。すし飯と馴染みがやや悪いものの、絶品である。
すし職人、たかさん(渡辺隆之)さんも一かんつまんで、ニッコリと笑う。
「味上々だね」
「ヒゲソリダイを仕入れたら、まずは背鰭下って感じかな」
2012年06月28日
寿司ネタ(made of)
ヒゲソリダイ
Short barbeled velvetchin 台湾/黑鰭髭鯛、銅盆魚、番圭誌(澎湖諸島)
暖かい海域に多く、もともとは西日本だけでとれる魚だったが、近年北上しているように思える。昔は関東の市場ではほとんど見られなかったのが、今や当たり前の存在になってい・・・・
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