寿司図鑑 1325貫目
フエフキダイの焼霜造り握り
ふえふきだいのやきしもづくりにぎり / フエフキダイ


フエフキダイの仲間は主に熱帯に暮らす。昔、熱帯の魚は味がないと言った人がいたが、確かに上品ではあるが、うま味に欠ける。しかも血合いの赤が薄いので色みも弱いのである。
ただ救いは皮がうまいことかも。皮をあぶって切りつけて握ると、なかなかいい味なのである。特に皮の真下に脂の甘さとうま味が感じられる。あぶったことで身の甘さも増している。
皮が少し硬いので、すし飯との馴染みは悪いとは思うが、一かんの握りとして素敵である。
すし職人、渡辺隆之さんをして、すしダネとして合格であると言わしめる。フエダイは皮を生かしてこそかも。
寿司ネタ(made of)
フエフキダイ
英名/Adjutant
西日本の暖かい海域にいるもので、定置網などでとれ、産地などでは食用白身魚として普通に利用している。希に関東などにも入荷してくるが認知度が低くて安い。・・・・
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