ユメタチモドキあぶり
ゆめたちもどきあぶり / ユメタチモドキ
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本種の生態は謎だらけ、やや沖合を回遊している珍魚というか、めったにお目にかかれない魚だ。日本各地で点々と揚がるがいちばん数が多いのが長崎県である。長崎県は対馬暖流が最初にぶつかる場所なので、本種は対馬暖流の上流、亜熱帯域で生まれ、流れにのり北上するのではないかと思う。
さて、見た目はほとんどタチウオだ。体に銀色のグアニンという色素を持ち、手荒に扱うとこれが剥げる。また身割れしやすいので気をつけないといけない。
三枚に下ろし、そのまま食べると実に味わい深い。身にほどよい弾力があり甘味があるのである。ただ残念なのは皮が硬いことだろう。よく噛みしめるとこの皮周辺からうま味が染み出してくるのだけどすし飯との馴染みが著しく悪そうだ。
そこで切りつけてからあぶってみた。まだ温かい内に口に入れると、皮目の一番表面がうま味を出しつつとろけ、そのあとに冷たい身が口に触る。
これをつけると、この味わいにすし飯の爽やかさが来て、実にボリューミーな味がする。どことなくクロマグロの大トロのような強い存在感も感じる。
握りとしてはトップクラスの味だが、この味を経験できる人はごく少数。出合うことができたら、まさに奇跡と思って欲しい。
寿司ネタ(made of)
ユメタチモドキ
Tyrant fish
味のいい魚であるが珍しい魚なので食用としての価値、歴史はわからない。一定の評価もない。・・・・
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