寿司図鑑 1460貫目
シマチビキの握り
しまちびきのにぎり / シマチビキ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
主に小笠原からくるシマチビキは目立つ姿なので、比較的保守的なすし職人のたかさん(渡辺隆之)さんも見覚えている。もちろん標準和名は知らないし、小笠原でサクラダイと呼ばれているのも知らない。
「水っぽいけど、クセのない魚だし歩留まりがいいので嫌いじゃない」
これがたかさんのシマチビキ評である。
だからだまって渡せば三枚に下ろして血合い骨を抜き、湯引きしてつけてくれる。
これを食べて、ネタを当てられるお客はまずいない、というのもたかさんにとっては思うつぼらしい。
「これはね、遠い遠い小笠原から来た魚で……」
なんて話すと俄然、お客がのってくるようだ。
まあ、そんなことはいいとして、身に甘みがあって、皮が薄く弱いので皮霜にして食べやすい。すし飯とうまく馴染んで、それなりに甘味とうま味を感じさせながら素直に口中から消えるのもいい。
「小笠原もんのなかでも比較的安いし、使いやすくもある」
たかさんも太鼓判の使える魚である。
寿司ネタ(made of)
シマチビキ
Oblique-banded Snapper
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