寿司図鑑 1465貫目
セトダイの握り
せとだいのにぎり / セトダイ
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この魚は関東にはいない。なぜか瀬戸内海や有明海など生息域が点々としてつながっていないのだ。標準和名も漢字にすると「瀬戸鯛」である。瀬戸内海では「たもり」、「ころだい」、「こしょうだい」などと呼ばれている。
イサキ科のなかでも小型種でせいぜい25cm前後にしかならない。江戸前すし職人のたかさんに、このローカルな魚を初めてつけてもらったのは、もう10年以上も前のこと。初物なので戸惑うかと思ったら、素直に仕込んで素直につけてくれた。
「どうして?」
「このサイズがいいのよ。半身にして2、3かんつけてちょうどよさそうだし」
「そうか、江戸前ずしは本来小振りの魚を使うんだよね」
「味見したけど白身としてカナリいけると思うな」
「口に入れて上品な味わいかなと思ったら、後からうま味がじわっとくるね」
「すし飯との馴染みもいい」
江戸前職人もほれる、そんな握りと相成ったのである。
寿司ネタ(made of)
セトダイ
Broadbanded velvetchin
瀬戸内海に多く当地では普通に鮮魚店、スーパーなどで見られ、煮つけ・・・・
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