寿司図鑑 1494貫目
ヒメシャコの握り
ひめしゃこのにぎり / ヒメシャコガイ
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沖縄から持ち帰ったヒメシャコガイ(ヒメジャコ、ヒメシャコ)を5、6個、すし職人のたかさんに手渡して味見兼、すしダネとしての向き不向きを考えてみる。
「貝殻はもらえるの?」
「どうぞどうぞ」
「中身ないなー。貝殻ばっかりじゃない」
適当にヌメリをとり、塩でもんで水洗い。味見して、首をひねり、また考えて、
「二枚貝じゃないなー、この味って」
「じゃあ、なにさ」
「サザエかなー。少し硬いし。おれって生の貝漬けるのいやなんだよなー」
伝統的に江戸前ずしでは生の貝は使わない。アワビ類を漬けるようになったのも戦後からという人がいるくらい。
漬けて目の前に置かれた握りは意外にも姿がいい。そして味もいい。確かに二枚貝と言うよりもサザエに煮た味で、同じくすし飯との相性が悪い。
たかさん曰く、「すしダネに向いてないけど、味はいい」は、その通り正しい意見。ただしこの少々難ありのすしダネでも、ネタケースに置いてあるのが、うれしいんだけどなー。
寿司ネタ(made of)
ヒメシャコガイ
Boring clam
活け(貝殻つきで生きている状態)だけではなく、剥き身も売っている。
また貝殻は魚の鱗取りにも利用している。・・・・
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