アヤコショウダイの握り
あやこしょうだいのにぎり / アヤコショウダイ
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市場寿司には半身を持ち込んだ。皮目を見ていた、たかさんにどんな魚と聞かれて写真を見せると、
「まずそう」
だいたいにおいてド派手な魚はまずそうに見える、のは当たり前だ。たかさんの「まずそう」も至って当然の反応だし、
「そう思うでしょ」
としか言いようがない。
「でも食べたらすごいのよね」
たかさんが俎に向いて、皮を引き、血合い骨を切り取る。1切れ口に放り込んで、小皿でボクにも1切れくれた。
「うまいね。イサキに似てない」
「そりゃーイサキ科だからね。コショウダイ知ってるよね。あの仲間なんだ」
「脂はないけど、磯魚のいい部分ていうか独特の風味がある」
つけてくれたものを口に放り込むと、まずはうま味性分からの甘さが感じられて、やや強めの食感にすし飯との馴染みは悪いものの、十二分にうまいと思った。
「いけるよね」
「まあ明日の方がいい気がするけど、確かにコショウダイのような味だよね」
ちなみにたかさんは普通の江戸前職人であって、保守的ではあるものの、体高のあるイサキ科は好きらしい。だからときどきコショウダイやヒゲソリダイを仕入れて出している。
この1個体でわかったことは身色はコショウダイよりも、コロダイに近いこと。うま味性分からくる甘味も同様であることくらいだ。ちなみに模様の体色もコロダイに近い。
本種に関してはもう数個体つけてもらった方がいいようだ。
寿司ネタ(made of)
アヤコショウダイ
Yellowbanded sweetlips
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