寿司図鑑 1519貫目
イイダコ雄握り
いいだこおすにぎり / イイダコ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
春に入荷した雄を下処理し、桜煮にしてつけたもの。意外にイイダコの握りは関東よりも西日本のものという感じがするのはなぜだろう。
兵庫県明石市明石浦漁協から来た上物で、身(筋肉)自体は雌よりもうまい。明石海峡産は、煮るとほどよい硬さに上がり、タコらしい香りが高い。
今回のイイダコの仕込みは自らやり、つけたのは、たかさん。
「すし飯との馴染みは悪いけど、春らしくていいねー。頭にあるのは白子かな、味にこくがあるね」
「うまいでしょ。どうしてイイダコを仕込まないのかね」
「それは修業先の問題だね。うちの親方がやらなかっただけ。昔はこのあたりにもイイダコ煮る名人いたけどね」
「たかさん、もう一度修行してくれないかね。面倒くさくてこまる」
寿司ネタ(made of)
イイダコ
Ocellated octopus,Poulp
春の季語歳時記にもあるごとく、国内でもっとも愛されている小型のタコ。
「いい」とは「飯」のことで春に飯粒状の子を持つことからこの名がある。・・・・
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