寿司図鑑 4貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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クサカリツボダイ
くさかりつほだいのにぎり / クサカリツボダイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
日本列島の遙か南、天皇海山でとれていたのが本種。干物やみそ漬けなどではお馴染みながら、なかなか鮮魚ではお目にかかれるものではない。
これが静岡県沼津で希に揚がることがある。めったにお目にかかれないのですし屋や料理屋でも出ることはない。本種は知る人が少なく、競り場などで競争相手が少ないのでボクだけの密かな楽しみだ。
見た目はゴツゴツとして鱗が硬く灰色で地味だが、たっぷり甘い脂を蓄えた白く美しい身は寿すしダネにしてトロでもなく、カンパチやブリでもない。独特の存在感である。
軟らかくうまい身はすし飯とともに喉の奥に消えていく。口中に残る思いはトロっとした旨味、そして余韻とも言うべき甘みである。
酢飯との相性抜群、間違いなくすしダネとして最上ではないかと思う。
2004/07/29