寿司図鑑 88貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

つぶ/ヒメエゾボラ

つぶ/ひめえぞぼら / ヒメエゾボラ
つぶ/ヒメエゾボラ
握り

福島県で巻き貝を表す「つぶ」といえばこのヒメエゾボラのこと。福島から北海道までが産地の巻き貝で、市場ではいちばん安いもののひとつである。どうもこれは関東の仲卸やバイヤー、料理人が、この「つぶ」の本当の実力を知らないためらしい。実際に食べてみると焼いても刺身でもなんともうまい「つぶ」、巻き貝界の「いわし」のようではないか。市場で安値のヒメエゾボラを見つけて2?3個、これが値段にして120円(仲卸での値段)にしかならない。貝殻の中程に小さな穴を開けて身を取りだしクリーム色の唾液腺を取り去り、水洗い、ちょっと塩で揉んでから『市場寿司 たか』に走る。ことは簡単である、キーキーっと切れ目を入れて2かん出来上がり。乗っかっている「つぶ」がうまい。微かに苦みがあるのだけれど噛みしめると甘い。でも残念なことにすし飯とのバランスが悪い。これを笑いながら、たかさんがうまそうに「つぶ」の刺身を食べているが、確かにこれが正解か?

寿司ネタ(made of)

ヒメエゾボラ
Whelk

ヒメエゾボラ
関東にも、東北などから入荷してくるもので量的にも少なくない。流通上は「あおつぶ」だ。もともとは北海道道東などでの呼び名だが関東では完全に「青つぶ」でわかる。北海道で名物とされている「焼きつぶ」の材料は本種である。
味にいい巻貝で刺身に煮物に・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

この寿司ネタの他の寿司(Others)

  • 登録がありませんでした

ぼうずコンニャクの本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ
~プロもビックリ!~

すし図鑑が文庫本サイズに! Kindle版も。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
ぼうずコンニャクの全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャクの新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行20万部突破のベストセラー。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。