寿司図鑑 87貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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貝割/カイワリ
かいわり / カイワリ


シマアジの前後を縮めてしまって真四角に近い形になったのがカイワリという魚。市場への入荷もまばらで寿司ネタとしては決して一般的ではない。これを持ち帰る寿司職人は「魚のことをよく知っているな」と思う。なぜなら単純に「うまくて安い魚」であるからだ。「カイワリはね、何回も握っているよ。たださー、ちょっと面倒なのはね。大きさからして片身2かんとれるか、3かんとれるか? こんなことに寿司屋ってのは考えてしまうわけ」といいながら、本日のカイワリは片身2かん取り。カイワリとしてもやや小振りである。小振りではあるが脂はのっている、その脂が甘くとろっとしている。そして端正な旨味が浮かんでくる。身の硬さ加減もすし飯にぴったりである。「もっと入荷があるといいのにね」と一瞬で握りは消えていく。
寿司ネタ(made of)
カイワリ
Whitefin trevally
非常においしい魚だが、全長20cm前後とあまり大きくならないので、味の割りにはやや高値で推移している。漁獲量が多くないので、知名度は低めである・・・・
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