寿司図鑑 173貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

赤えび/ツノナガチヒロエビ

あかえび / ツノナガチヒロエビ
赤えび/ツノナガチヒロエビ
握り

駿河湾沼津でエビといえば浅いところにいるクルマエビやヨシエビなどではなく、主に深海性のエビということになる。その深海エビの中でもとびっきり目立つのがツノナガチヒロエビである。まるで映画『エイリアン』にでも出てきそうな頭部、まっかな身体、殻を剥くと身自体も赤い。これが競り場に並ぶとそこだけ深紅に染まるのだ。駿河湾沿岸の沼津、戸田、土肥などでは味のよいのが知られており、寿司ネタとして使われている。これを沼津魚市場で仕入れて大急ぎで『市場寿司 たか』に持ち込んだ。そして間髪入れずに握ってもらったのが、この2かん。生なのに身は赤く、これがなかなか美しい。その味わいはやや甘みがきて、そこにエビ独特の旨味、それで身は甘えび(ホッコクアカエビ)よりもしっかりしている。いい味わいだ。感心していると、「味は合格だけど、そんなに高い評価じゃないよ」と寿司職人としてのたかさんが宣う。この評価ズバリだな。

寿司ネタ(made of)

ツノナガチヒロエビ
Giant red shrimp

ツノナガチヒロエビ
深海底曳きなどでときにまとまって水揚げされ、産地周辺で食用となっている。日本だけではなく台湾などでも同様だと思う。深紅なので非常に目立つ。
独特の脂があり、生で食べると腹痛などを起こす。一般に煮る、ゆでるなどをして食べる。
沼津の漁師さんな・・・・
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