寿司図鑑 212貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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水ふぐ/ヨリトフグ
みずふぐ / ヨリトフグ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
駿河湾、伊豆などで「水ふぐ」というのがヨリトフグ。これは釣り上げるときに、興奮して大量の海水を飲み込みバスケットボールのようにふくれる。船に上げるとピューと海水を吐いてしまう。空になった体は身が少なくゴニョゴニョとだらしないのもあって、あまり市場では人気がない。
ただ、フグなのに毒がな鍋にすると味がいいので釣り師などにも隠れたファンがいるといった存在である。これを沼津魚市場でただでいただいてきた。
「どうせ売れないだから、持っていけ」
と言ってくれたのは沼津の漁師、鈴木尚光さん。
持ち帰って鍋で食べて、片身をすし職人のたかさんと握りにしてみた。
意外に気に入ったのは寿司職人の渡辺隆之さん。
「味があるじゃない」
というので食べてみるが、あまりうまいとは思えない。
「味はないでしょ。こんど皮だけとか、身をあぶったのを握りにしてみたいな」