寿司図鑑 314貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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モンツキイシガニ
もんつきいしがに / モンツキイシガニ
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珍しいはずの生き物が食べるほどに獲れ始めたらありふれた存在と成り下がるわけだ。こうなるとうまいかまずいかが問題となってくる。
そのうまいか? まずいか? の評価が定まらない状態にあるのがモンツキイシガニである。本来は琉球列島など熱帯域にいるはずのカニで一時はとれるとニュースになるほどの希種だった。それが希にではあるが流通に乗ることも。
一定の評価のないカニ、それを、たかさんとともにじっくり味わってみた。
食べる以前に身を発掘するのに苦労した。ていねいに取ろうとしてもぼろぼろとした感じになる。
やっと4かん分確保してふたりでつまんでみた。
「まあワタリガニと比べると甘味やみその味は落ちるけど、悪くないね」
「値段にもよるけど、安かったら仕入れるでしょ」
「まさか、こんなに手間のかかるもんはいらん」
というのが結論なのだけど、旬がわからないので寒い時期の限定的な評価である。当然、すしとしても非常にうまし。