寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
柳鰈/ヤナギムシガレイ
やなぎがれい / ヤナギムシガレイ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
「流通する魚でもっとも値の張るものはなにか?」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは本まぐろ(クロマグロ)、きんき(キチジ)、シマアジときてヒラメ、マツカワガレイとカレイ目が浮かんでくる。そこにまたまたカレイ科のヤナギムシガレイをつけ加えなくてはならない。ただしメスの値であるが。
市場で高級魚というと卸値で2000円以上、「超」をつけるなら5000円を超えるもの。「でもヤナギムシなんてせいぜい2000円くらいだろう」なんて思いこんでいる人、大間違いである。時季のメスで、築地などに並ぶ上物だと8000円、10000円を超えるのである。
それを時季違い、しかもオスを見つけて塩焼きならぬ、刺身にしてみた。たかさんなんて「うまいわけないだろう」と口に放り込む。
この刺身が意外や意外、うまい。それで握ってもらったら、これまたいい味だ。
「正直なところうまいな」
とたかさんは呟く。
「優秀だね。嫌みがなくて上品なのに、後から適度な甘味とうま味がくるね」
「縁側もいいよ。ほらつまんでみな」
とたかさん。縁側は小さいが、味がある。
寿司図鑑を作っているとこんな発見がある。これがいちばんうれしいのだ。
2006年08月
寿司ネタ(made of)
ヤナギムシガレイ
Willowy flounder
旬は本体の味わいとは関係なく抱卵期となっている。秋が深まると流通上見かけるようになり、東京都内などでは冬の近いことを感じされる魚でもある。
白い無眼部(裏側)を上に向けて卵巣の大きさを見せて売られる。卵・・・・
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