寿司図鑑 466貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

蛤/ハマグリ

はまぐり / ハマグリ
蛤/ハマグリ
握り

ハマグリはどこにいるんだろう?
これがボクの目下の悩みである。
戦後、高度成長期と、浅い干潟、砂浜は国の手でほとんど埋め立てられてしまった。
この干潟がハマグリの生息する場所なのだ。
「ハマグリはほとんど絶滅状態だ」という人もいる。

当たり前だけど、我がデータベースにもこれは間違いなくハマグリだと思えるものがないにひとしい。
そんなときハマグリに違いないと思われるものが、鹿児島県笠沙のわかしおさんから送られてきた。

南さつま市加世田吹上浜でとれたものだ。
でも小さい。
わかしおさんに言わせるとときどきでっかくてビックリするようなのがいるらしいのだが、それは希だという。

これを煮蛤(にはま)にして「市場寿司 たか」に持ち込む。
「なんだこれ、ちっさいな。1、2、3個と、これでいいか」
殻をむき、酒、砂糖とほんの少しの薄口醤油で20秒ほど煮て、一度取り出して、冷えた煮汁に漬け込んでおいたもの。

これが非常にうまいのである。
「味が上品だね。アサリとは違って品格がある、さすが小さくてもハマグリだね」
たかさん、とても気に入ってくれたようだ。
当然、握りにしてもうまい。
小振りすぎてもの足りないがハマグリの旨みは十二分に楽しめる。

寿司ネタ(made of)

ハマグリ
Japanese hard clam, Common orient clam, White clam

ハマグリ
国内の内湾でとれる二枚貝の代表的なもの。ひな祭りや婚儀に利用されていた。
食用だけではなく「貝合」などの玩具に、また「ぐれる」などの語源いなるなど様々な分野に登場している。
江戸時代江戸の町には深川、上総などから貝売りがやってきていた。中で・・・・
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