寿司図鑑 532貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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大溝貝/オオミゾガイ
おおみぞがい / オオミゾガイ


世に知られていなくて、まことにお安くて、まことにまことにうまいというものがある。この少数派であることのうれしさはなかなか表現のしようのないものだけど、やっぱりついつい話したくなってしまう。と、その最たるものがオオミゾガイである。食用二枚貝の多くはハマグリやアサリなどのマルスダレガイ科であったり、またアカガイのフネガイ科であったりするが、オオミゾガイはユキノアシタガイという貝の専門家などしか知らない科に属している。そしてこの科の唯一の食用貝でもある。またオオミゾガイを対象とする漁はなくて、あくまでも「ほっきがい(ウバガイ)」をとるときに混ざるものでしかない。まあ脇役の脇役ですな。だから決して市場への入荷は多くなく、やや珍しい。そして密やかに言うと「うまい」のだ。たかさんが貝を剥き、開いて青柳(バカガイ)のように茹でる。これをたっぷり握ってくれる。だいたい、寿司職人のたかさん自体がオオミゾガイファンである。その甘味と食感のよさが寿司飯と混ざり合って、「うまいなー」。
寿司ネタ(made of)
オオミゾガイ
Dall's razer-clam
古くは流通の途中で貝殻が割れやすいなど全国的に流通するものではなかった。
現在(2018年)でもまだまだ一般的な認知度は低いが、関東では珍しいものではなくなっている。
味がよく、用途が広く、安いので、・・・・
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