寿司図鑑 552貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

藜蝦/アカザエビ

あかざえび / アカザエビ
藜蝦/アカザエビ
握り

早朝、沼津魚市場で駿河湾の底曳きであがった魚貝類を見る。見事なアカザエビを見つけて、佐政水産の青木修一さんに競り落としてもらい東名高速を飛ばして八王子にたどり着く。時刻はちょうど昼客がカウンターをうめようとする正午前。店の前で、まだ生きのいいアカザエビの硬い殻を慌ただしく剥く。そしてお客の合間を縫って2かん握ってもらったのがこれ。たかさんも一かんだけ口に放り込んで味見をしている。「もったいねーな」。「どうして?」。「こんなうまいもん、ゆっくり食いてーよ」。ボクの方はカウンターに座ればこっちのもので、じっくり二かんを吟味する。というかうますぎて吟味できなかった。甘いのである、口に含んだ途端に。そして濃厚なエビの旨味があって、「たかさん、うまいねー。口の中で爆発してるよ」。「イセエビもそうだけど、オレは生のエビはダメだったんだよ。でもこりゃうまいわ」。翌日念をおして蒸したアカザエビも持ち込んだのだけど、「あの素晴らしい味」には及ばない。「また食いてーな。生のアカザエビ」。

寿司ネタ(made of)

アカザエビ
英名/Japanese lobster, Little lobster
フランス名/Langoustine (ラングスティーヌ)
イタリア名/Scampi (スキャンピ・スカンピ・スキャンピー)

アカザエビ
国内では底曳き網や底刺し網でとれるエビ。
東京湾、駿河湾、三河湾などが産地。
フレンチのラングスティーヌ、イタリアンのスキャンピにあたり、重要な食材。
和食にも使われるが、やはり洋物に多用されている。
非常に高価なもので主に料理店などで利用・・・・
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