寿司図鑑 649貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

黍魚子/キビナゴ

きびなご / キビナゴ
黍魚子/キビナゴ
握り

鮮度抜群、きらきら輝くキビナゴを見つけた。
 あまりにきれいなので仲卸で産地を聞いてもらうと高知産だという。
 これは買わない手はない。
 しかし待てよー。
 時期が早すぎるだろう。
 キビナゴに脂がのってくるのは冬になってから。
 まだまだ蒸し暑い、今日この頃にキビナゴは変だろう。

 諦めようと、背を向けるや、
「どうしたの、買わないのかよ。オレと半分にしようよ」
 近所の居酒屋のオヤジから声がかかる。
 浅い発泡一箱で800円だから、「わかったよ。じゃあ400円ね」、と消費税はお任せする。

 これをその場で手開きにして、『市場寿司 たか』に持ち込む。
 たかさん、数本手にとって、
「キビナゴだねーー」
「キビナゴだけど」
「オレ、あんまり好きじゃないな。キビナゴって、キビナゴの味がするだろ」
「当たり前だ。それって、個性があるってことでしょ。だいたいキビナゴにはイヤなクセもないし、淡白じゃない」
「その淡白なところが嫌いなんだ」
「わからんなー」

 とにかく適当に手開きさいたものを少々手直しして握ってもらう。

kibinago080922222.jpg
●クリックすると拡大

 まことに美しい握りであって、見事としかいいようがない。
 しかしプツっとした食感に旨味は薄いな。
 あんまりうまくない。
 このあたり魚の旬というのは難しい。
 食感だけでだまされてしまう人もいそうだ。
 しかし、けっしてうまいもんじゃないね。

「たかさん、これじゃあ、キビナゴの旬を追いかけてみるしかないね」
「オレはどうでもいいけどね」
 どうやら関東のすし職人って、キビナゴに関しては無関心であるらしい。

寿司ネタ(made of)

キビナゴ
Banded blue sprat

キビナゴ
伊豆半島以西でよく食べられているもの。
特に鹿児島県ではなくてはならない郷土食材。
様々な料理に活躍する。
関東などには三枚に下ろした刺身の加工品がしばしば入荷してくる。
スーパーなどでは鮮魚よりも目立つことがある。
また日本各地で干ものな・・・・
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