寿司図鑑 787貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

紅手繰/ベニテグリ

べにてぐり / ベニテグリ
紅手繰/ベニテグリ
握り

ベニテグリは天ぷらなどにする“めごち”の仲間だ。
 漢字で“女鯒”と書くのでコチの仲間(カサゴ目)と思われそうだが、スズキ目でネズッポ科になる。
 浅場にいるネズッポ科の魚が太陽光線のためか、黒いのに対して、深海魚であるベニテグリは赤い。
 三重県尾鷲漁港で見つけたのが、見事なベニテグリ。
 体長20センチを優に超えるものがトロ箱いっぱい、ギュウギュウ詰めになっている。
 コイツを買ったところが、ビックリするほど安い。
 静岡県沼津などで、ときに高級魚と化すのとは大違いなのだ。

 今回、尾鷲から持ち帰った魚は、『市場寿司 たか』にそのまま進呈した。
 なかから数本抜いて、握ってもらったわけだ。
 鮮度は抜群なので三枚に卸して、腹骨をやや大きめにえぐり取り、方やそのまま、方や皮目をあぶって握りとする。

beniteguri0906457.jpg

 そのまま真っ白い、大振りの握りに仕立てたものも、なかなかうまい。
 きれいな白身で身がすし飯の上で膨らんでいる。
 産卵間近で脂がのっているのか、甘みが微かだがあり、そこそこ旨味を感じる。
 でも皮目をあぶったものに比べると、まるでダメだ。
 というよりも皮つきの方が断然うまい。
 ほんの少し皮目から香ばしさが立ち上がる。
 そして皮下の脂というか甘みがあって、身の旨味も段違いに増して感じられる。

 見た目も非常に美しい握りで、これは絶品である。
「たかさん、ベニテグリはトレビアーンだね」
「おお、うまいな」
 これが市場で毎日手に入ったら、どんなにいいだろう。
 突然、東京に住む悲哀を感じてしまうのだ。

岩田昭人さんの一日一魚
http://www.pref.mie.jp/OKENMIN/HP/ichigyo/

寿司ネタ(made of)

ベニテグリ
英名/Red dragonet

ベニテグリ
底曳き網などで揚がるもの。
産地周辺で主に消費されるが、少ないながら一般流通する。
味がよく、見た目も悪くないので知る人ぞ知る魚となっている。・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

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