寿司図鑑 1559貫目
子ハシキンの握り
こはしきんのにぎり / ハシキンメ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
青森県・長崎県以南の深場にいるキンメダイに近い種である。親は深海にいるが、子は浅場にいるようだ。
浅場にいて定置網に入ってしまったのは全長15cm、重さ40g弱の子ハシキンである。「親を連れておいで」とは、ダンベ(大型の容器)に放り込まれてしまって言っても仕方がない。せっかくとれたのだから、食べてみよう。
これを『市場寿司』に持ち込んだら、たかさんがイヤな顔をした。でも下ろし方を話すと顔がやんわりと笑顔に。
ざっと水で洗い、腹部を大幅に含めて袈裟懸けに頭を切り落とし、三枚に下ろしてそのまま皮を引く。これですしダネ完成である。
問題は1枚でも2枚でもカッコがつかない。久方ぶりの3枚漬け。
これが非常にウマシ。いくらでもつまめてしまう。ハシキン親とはまではいかないが、ほどほどに脂があって甘い。すし飯との馴染みもよい。
「たかさん、お土産に10かんね」
「そんな面倒くさいことやらね。もう少しだけ大きくなってきてね」
寿司ネタ(made of)
ハシキンメ
Darwin's slimehead, Blueberry roughy
ときにたくさんまとまって揚がることがあるが、普通の水揚げ量は少ない。産地周辺で食べられていることが多いが・・・・
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