寿司図鑑 1659貫目

はす子ずし

はすこずし / ハス
はす子ずし
なれずし Narezushi

価格ランク

高級

琵琶湖特産魚だったものが、今では関東平野などに普通に見られる。関東ではただの雑魚でしかないが、琵琶湖周辺では人気がある。若干、衰退の兆しはあるものの、生でも煮ても焼いても盛んに食べられている。
周年漁が行われているが春に幼魚であるハス子(はすご)がとれる。骨が柔らかいので成魚よりも人気があるものだが、「なれずし」にもなる。「はす子のすし(なれずし)」は琵琶湖周辺で作られているもので、湖東で聞いた限りでは「ふなずし」よりも漬け込む期間が短く、春に漬けて秋には食べられるとのこと。
主に湖東、大津で作られているもので、大きくても全長10cmほどなので丸ごとご飯と一緒に食べられる。発酵臭はあるものの、「ふなずし」よりも食べやすく、醤油などをかけるといい酒の肴となる。個人的には「なれずし」の中でももっとも好き、と言っても過言ではない。
またご飯にのせて醤油をたらし、熱い茶をかけた、茶漬けの味も美味である。
[滋賀県琵琶湖周辺]

寿司ネタ(made of)

ハス

ハス
だれが決めたことかはわからないが「琵琶湖八珍(ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ゴリ/ヨシノボリ属の幼魚、コアユ、スジエビ、ハス。ここにはセタシジミなどが入っていない上に、ふなずしの原料であるニゴロブナは入っていても、いちばん味のい・・・・
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