寿司図鑑 1094貫目
新ばえずし
しんばえずし / ギンブナ


郷土料理ずしのひとつ。「新ばえ」は春に生まれたフナの当歳魚。これを佃煮風に煮て、すし飯の上にのせて押しずしにしたもの。最低でも半日から1日は押しをかける。本来はフナだが、今回のものにはタモロコなども混じっている。要するに小魚の佃煮を使った押しずしと思えばいい。
今回のものは愛知県津島市本町『末廣寿司』のもの。名古屋市をはじめ本来は家庭で作られているものだったが、今ではどうなのだろう。
寿司ネタ(made of)
ギンブナ
Crucian carp
フナは淡水魚のなかでも味がいいもの。
各地でまとまってとれるので内水では重要な食用魚となっている。
淡水魚の保存法としては古代より「なれずし」があり、朝廷などにも献上されてきている。
この代表的なもので、現在にも残っているものが「・・・・
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