寿司図鑑 1157貫目

オゴダイの握り

おごだいのにぎり / ヒメダイ
オゴダイの握り
握り

価格ランク

やや高級

東京都諸島部で水揚げされることもあり、意外に古くから都内では白身として認知度が高かった。大きくなっても1キロ前後であること、夏の白身の少ない時期に味がいいことで、すし職人にとっても重宝な魚であるはずだ。
東京での呼び名は「おごだい」。ヒメダイでは通じないこともある。
実際、鹿児島県産をすし職人、渡辺隆之さんに手渡しても「オゴダイね」といって無言でさばきはじめる。
下ろし始めて10分もすると目の前に出てくるのだから、すし職人とのつきあいがあるっていいもんだ。
鹿児島からはジェット便で届くので鮮度は抜群にいい。問題は産卵後の秋だと言うこと。
でも下ろしているそばから、たかさんは「いいね」とぶつぶつ繰り返している。
出てきたそれが、やはりというかとてもキレイだし、口に放り込むとうまいし、言うこと無し。
本種の持ち味はほんのりと甘く、ほんのりとうまい。そして後味がいい。
「すし飯との馴染みというか、全体のバランスがいい」
ベテランすし職人も太鼓判の一かんである。
2012年09月18日

寿司ネタ(made of)

ヒメダイ
Lavender jobfish 希氏姬鯛、西氏紫魚、鎖吾、散午、紅魚仔、紅臭魚仔、紅臭魚(臺東)、白肉蒜

ヒメダイ
相模湾・九州以南の沖合いの深場に生息している。最近では相模湾でも増えているようであるが、もともとは東京都諸島部、鹿児島県、沖縄県で水揚げされていた魚で、いまでもこの地域での水揚げがいちばん多い。また本来は春から夏にかけてとれる魚であったが、・・・・
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