寿司図鑑 1161貫目

ゆでハナサキガニの握り

ゆではなさきがにのにぎり / ハナサキガニ
ゆでハナサキガニの握り
握り

価格ランク

やや高級

ハナサキガニは生でも握れるが、むつかしいだろう。ゆでたものの、いちばん大きな脚の節の部分からとれる身を握りにするべきと思う。
これをいやがるすし職人も多い。知り合いのすし職人は「たちずしで握るのはズワイガニくらいかな。基本的にはカニ(タラバガニ科も含む)好きじゃないな」と言う。
ズワイガニ、タラバガニは出前で使うことはあるが、ハナサキガニは利用したことがないともいう。
ようするにゆでたエビは普通だがタラバガニ科、カニなどを使うのは希という以上にありえないのだろう。
当たり前だが、関東では、ご当地ネタとの認識があるようだ。
すし職人の意見とは関係なく、私的にも分かりやすすぎる味で、すしを食べるという醍醐味に欠けると思う。
ようするに通好みのすしダネではないということだ。

寿司ネタ(made of)

ハナサキガニ
英名/Hanasaki-crab, king crab

ハナサキガニ
タラバガニ科でもっとも生息域が狭い。とれる量も少ないため、比較的北海道以外ではあまり目にする機会がない。むしろ根室などの観光資源といったところだろう。
根室の郷土料理鉄砲汁は本種を利用したもの。肝膵臓(みそ)も加えて濃厚な味わいを楽しむ。
・・・・
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