寿司図鑑 200貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
花咲がに/ハナサキガニ
はなさきがに / ハナサキガニ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
根室の花咲港にあがるのでこの名がある。タラバガニ科の甲殻類で、決してカニではなく、ヤドカリの方に近い。そのタラバガニ科にはタラバガニ、アブラガニ、イバラガニモドキなどうまい食用種が多いのだが、なかももっとも生息域が狭い根室浜中釧路周辺の特産種。タラバガニ同様大型になり、味わいに独特のクセというか風味がある。これを握りにしたいなというと、寿司職人である渡辺隆之さんなど、「今頃、改めて言うんじゃないよ。ときどき握りに使っているという」。しからばと茹でハナサキのいいのを見つけて持ち込んでみる。ワサビを入れてしょうゆをつけて口に放り込んで、まず後悔した。ワサビもしょうゆも邪魔なのだ。それでなんにもなしで食べると、これがいい。甲殻類の甘い身が口の中でとろんとほぐれる。そこに濃厚な旨味がきて、すし飯とともに口中に広がる。「うまい、ハナサキえらい」というと、たかさんが冷静に「これでなんかんとれるかな? あまり儲からねーな」だって。
寿司ネタ(made of)
ハナサキガニ
英名/Hanasaki-crab, king crab
根室の郷土料理鉄砲汁は本種を利用したもの。肝膵臓(みそ)も加えて濃厚な味わいを楽しむ。
・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒