寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
オキトラギス
おきとらぎす / オキトラギス
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八王子(東京都)のそば屋、浅やんが、市場でボクを見つけて、「はいよ」をくれた袋の中には小さなアマダイ、ムシガレイに本種、オキトラギスが入っていた。そろそろ終盤にさしかかっている相模湾でのアマダイ釣りの釣果だ。
「浅やん、本命は?」
「もちろん昨日食っちまった」
まあ当然と言えば当然ではある。
オキトラギスのトラギス類は知る人ぞ知る、うまい魚である。クラカケトラギス、アカトラギスなど何種類かあるが、問題はみな同じような味で区別がつかない点だけだ。
水深100メートル前後にいる小魚なので一般にはあまり馴染みがないかもしれない。見た目はそんなによくはない。世間知らずの未来ある若者を悪の道に引き込む悪女のような面相なのだ。ある種、妖艶なといってもいい。分厚く赤い唇、アイシャドウを引いた目が強烈に印象に残る。見ているとゾクゾクっとする。
上品な白身でとれてすぐには旨味がない。少し寝かしたものを、『市場寿司 たか』、すし職人のたかさんに渡す。
少し小振りの握りが2かん目の前に。小さいけど思った以上に味があるのはすし飯との馴染みがいいためではないか。すし飯との馴染みがよく1かんの握りとして完成度が高い。
たかさんの評価もよかった。浅やんにも感謝!
2023/01/12
寿司ネタ(made of)
オキトラギス
Gold-birdled sandsmelt
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