寿司図鑑 1207貫目
もろこ押寿司
もろこおしずし / タモロコ
握り nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
愛知県旧海部郡に古くから伝わる郷土ずしが「もろこの押しずし」である。愛知県でもっとも淡水魚を食べる食文化の発達した地域で、「尾張水郷」と称されることも。当地では無数に走る水路での漁でとれるモツゴ、タモロコなどを煮て保存する。これを祭のときなどに「すしのこ(すしの具)」にしていた。
同地区での「もろこ」はタモロコ、モツゴ、デメモロコなど何種類かの小型のコイ科の魚をいう。今回のものは津島市で5月に行われる「藤まつり」の折りに、駅前にある川魚などを売る『魚光 津島駅前』で買い求めたもの。「すしのこ(すしの具)」のほとんどがタモロコというのは珍しいのかも知れない。
すし飯は押しずしのなかではあっさりとした甘さで、「もろこの佃煮」と馴染んで鄙びた優しい味に仕上がっている。
寿司ネタ(made of)
タモロコ
Field gudgeon
骨が柔らかく、嫌みのない味わいでワタがほろ苦い。
近年では本種をとる漁師さんなどが減り、徐々に値上がりしている。・・・・
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