寿司図鑑 1222貫目
煮げんげ
にげんげ / カンテンゲンゲ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
「なんだこれ、ただの煮つけかと思ったのに」、たかさんその物体を触って困惑気味である。ブルンブルンというかニョゴっというか不思議なのだ。まるでゼリーを切っているみたい。
全身水分のかたまりのようなカンテンゲンゲは吸い物や煮つけにするが握りにするのは本邦初(世界初かな)のことと確信する(違うワシが先じゃという方はご連絡を)。三枚に卸すと血合い骨はほとんど気にならない。三枚下ろしをさらりと煮つけて『市場寿司 たか』に持ち込んだのだ。
「穴子だと思ってね」
「どこが穴子じゃ。アブラガレイの煮つけみたいじゃないか」
すし飯の上にのった身が軟らかくて、触るとぶよぶよしている。口に入れると煮つけたしょうゆの味に、かなり遅れて魚らしさがくる。
「まずくはない。でもこりゃすしには向かねー」
と、たかさん。
確かに、不味くはないが、あえて握りにする必要もない。
2007年03月09日
寿司ネタ(made of)
カンテンゲンゲ
Jelly eelpout
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