寿司図鑑 1223貫目
ギマ握り
ぎまにぎり / ギマ
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温かくなってくると内湾、関東では相模湾、東京湾などにどっと押し寄せてくるのがギマ。漢字「銀馬」は棘のようになった腹鰭で自立でき、まるで玩具の馬のようだからだろう。まことに見た目のおもしろき魚であるが、反面この錐のように鋭い棘が漁師さんを苦しめる。
定置網いっぱいのギマは、網に絡む、網に入った魚を傷めるで一漁台無しとなりかねない。
この厄介者のギマが活けで入荷してきた。たぶん小田原産で、実に活きがいい。これを三枚下ろしにして、たかさんにつけてもらう。ギマをすしダネにしたときの最大の欠点は血合いがキレイじゃないってこと。
「活けなのに見た目がよくねーな。これじゃ使えねーかもな」
「でも味は悪くない」
「おもしろい味だね」
一かんめはしょうゆとわさびで食べて、二かんめはすだちと塩で食べてみる。食感はフグに近く、噛むほどにうま味がしみ出してくる。
残念なことにすし飯との馴染みが実に悪い。
「握りには向いてないだろ」
「いいじゃないの、うまければ」
2015年05月11日
寿司ネタ(made of)
ギマ
Short-nosed tripodfish
古く浜名湖などで好んで食べられたという記録が残っているが、今ではその鋭いとげと、大挙して押し寄せてくるので、内湾の定置網などに入って・・・・
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