寿司図鑑 1224貫目
ギマ肝のせ握り
ぎまきものせにぎり / ギマ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
活魚のギマの握りはあまりにも淡泊で、うまいにはうまいが一かんの握りとしては「弱い」と思う。すし職人、たかさん(渡辺隆之)も首をひねる。
「それじゃ、伝家の宝刀を抜くことにしますか」
「なんじゃそれは」
「それだよ、それ」
まな板の上に見事な肝。これを握りの上にのせて、あぶってもらい、まだ温かいのを口に放り込む。
このあぶった肝が甘いし、うまい。あぶられた身も表面が軟らかくなりすし飯との馴染みがよくなっている。たった二かんしかとれなかった、肝のせの握りを一かんずつ分け合って、そのゴージャスな味に酔うがごとしになる。
漁師さんには厄介者だが、すしダネとしては上々。これもなんだか皮肉な話であるな。
2015年05月11日
寿司ネタ(made of)
ギマ
Short-nosed tripodfish
古く浜名湖などで好んで食べられたという記録が残っているが、今ではその鋭いとげと、大挙して押し寄せてくるので、内湾の定置網などに入って・・・・
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