寿司図鑑 1225貫目
首折さば握り
くびおりさばにぎり / ゴマサバ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
梅雨真っ盛り。比較的涼しいのに蒸し蒸しする。市場に活け締めした血がべっとりとついたゴマサバが並んでいる。仲卸に聞くと「三重じゃない」という。これを1尾買い求めて『市場寿司』に持ち込む。
「何度やっても生サバは苦手だよ」
すし職人のたかさんは、近年(2012年現在)やたらに入荷してくる活け締め(首折り)のサバになかなか手が伸びないのだという。
「やっぱりサバは秋のもので、酢じめが基本だと思っているわけ」
「その通り」
切りつけて味見して、「酸味はあまり感じないね」。血合いが多いのに確かに酸味は穏やかで、青魚特有の強いうま味がある。脂があるようで、それほど食感は強くはない。
一かん口に放り込んで、「握りとしてもいいかも知れない」とたかさんがうなずく。
舌触りがザラリとしているのは、意外に脂がのっている証拠だ。
「ゴマサバという感じじゃないね」
「そうだね。でもカツオでもマグロでもないよな」
なにしろすし飯との馴染みもよく、すし飯に負けないくらいのうま味がある。
優等生というか、特上ネタではないだろうか。
ふたりで半身全部味見してしまいそうだ。うまい!
2012年07月03日
寿司ネタ(made of)
ゴマサバ
英名/blue mackerel 台湾/花腹鯖、芝麻鯖 中国/澳洲鯖
鮮魚としてより加工品原料としても重要なもの。節、干もの、総菜などに・・・・
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