寿司図鑑 434貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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擬麻/ギマ
ぎま / ギマ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
「まあ、とぼけた顔だこと」、小津安二郎の映画だと、こんなせりふが飛び出しそうな、そんな様子の魚なのだギマは。見た目から「擬馬」だろうと思っていたら「擬麻」という綿糸を麻に似せた布に、この魚のウロコの手触りがそっくりなところから来ているのだという。この麻のようにしっかりした皮を剥くのが煩わしい。主に定置網や巻き網に紛れ込み、さんざん漁師さんなどをそのデカイ棘で悩ませ、そのくせ食べように身は少ない。これを「煮つけにするとうまいよ」とは沼津の巻き網漁師さん。「また刺身も味は悪くはないね」という人もいる。いずれにしろこのんで食用とする地域は少ないようである。これを気に入ったのが、たかさん。2,3かん握ってすぐに「いける」と一声。「フグの仲間? おかしいなフグにもカワハギにも似ていない。どっちかというとスズキかな。スズキよりも食感はいい」。「でも旨味がないよね」、「うん、まあ握りとして1つこんなものがあっていいんだ。特徴のないのがね」。外見の不思議さからすると味わいはいかにも平凡すぎる。しかも卸すのが「大変なんだから!」。
寿司ネタ(made of)
ギマ
Short-nosed tripodfish
古く浜名湖などで好んで食べられたという記録が残っているが、今ではその鋭いとげと、大挙して押し寄せてくるので、内湾の定置網などに入って・・・・
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