寿司図鑑 1332貫目

エビフライ巻き

えびふらいまき / ウシエビ
エビフライ巻き
海苔巻

価格ランク

やや高級

 ウシエビ(ブラックタイガー)はバナメイや南半球のホワイトエビに押されて、最近影が薄くなっているものの、未だにフライ材料などでは人気が高い。熱を通して赤く発色し。硬くなりすぎない。
 すしダネには「煮えび」も使われる。これは一時は立ちずし(個人経営のすし店)でも回転ずしでもよく使われたが、最近では養殖場での大量斃死などがあり下火である。
 今回はウシエビ(ブラックタイガー)のフライ巻き。このフライを巻くというのを初めて見たのは、愛知県蒲郡市のスーパーでだ。これがなかなかの名品。実に端的にうまい。ただし小さなエビを使っているせいか、豪華さに欠ける。見た目も地味だ。
 エビの産地三河地方ならではの発想で面白いのであるが、より豪華に大振りの冷凍エビをもどして、フライを作り、まだ温かい内に中巻きにしてもらう。
 切るとエビの甘い香りが立ち、衣がさくっと香ばしく、エビがプリっとかみ切れてうま味が満ちる。すし飯との相性もよく、万人向きのうまさである。

寿司ネタ(made of)

ウシエビ
英名/Black tiger, Giant tiger prawn  中国/草蝦

ウシエビ
今、市場に出回っているクルマエビ類で量がもっとも多いのが、養殖されたウシエビ(ブラックタイガー)とバナメイ。バナメイが開発される以前は圧倒的に本種が市場を席巻していた。天然ものも量的には少ないが輸入されている。
東京湾以南の浅瀬にも生息する・・・・
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