寿司図鑑 1439貫目
ホウキハタの握り
ほうきはたのにぎり / ホウキハタ
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比較的温かい海域にいる中型のハタで、関東の市場では珍しくはないが、探して見つけるのは難しい魚、といったらわかっていただけるだろうか? 要するに巨大な築地場内を歩いても1日に数本あるかないか、という魚である。
築地で見かけるのはほとんどが小笠原産である。船便が到着した日のものは鮮度がよく、下ろした身色もキレイである。
これをすし職人のたかさん(渡辺隆之さん)に渡すと、ていねいに下ろして味見をしている。
ハタは食べ頃がむつかしいのである。
「今日でいいな。もう味が出てる」
血合いはほんのりと赤く、見た目には単調である。
「マコ(マコガレイ)やヒラメの白身とはまったく違うよね」
「ちょっとやりにくい味だよね。じっくり食べないと少し甘く感じるというだけで、のどの奥に消えてしまう」
「そこが今どきの人に白身が受けない理由でもあるよね」
ネタが舌に触れた時点でほんのりと甘く、うま味が後から来るけど、強い印象はない。でも、これはこれで上品かつ淡泊でこのましく思う。
「悪くない味だね。意外に存在感あるよ」
念のために塩とすだちでも味わってみた。こちらの方が本種の真味がわかるかも知れない。
寿司ネタ(made of)
ホウキハタ
Broom grouper
ハタ類なので非常に高価。当然、・・・・
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