寿司図鑑 1448貫目
タカアシガニの握り
たかあしがにのにぎり / タカアシガニ
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活けタカアシガニをすし職人のたかさんに見せたらイヤな顔をして、知らんぷりした。
「ちらしには使えるけど、握りには向かねーよ。それに生はつけないからね」
「でも北海道なんかでは軽く湯の中で揺らして、氷水に落として握りに使うでしょ」
「味あるか?」
「まあ、そんなにうまくはないけど、食感は悪くないし、ほんのり甘いしさ」
「でも冷たいだろ。ひんやりしてる。しっかり噛まないとうま味が出ない。だからつけないの」
ということで、たかさんに生を握らせるのはまだまだ先になりそう。
蒸し上げたものを渡すと、
「こんなものに職人はいらねーけど」
なんとなくふくれっ面でつけてくれた。
タカアシガニは水っぽいと言われているが、蒸したものは適度に身が締まり、カニらしい風味が豊かでうまい。すし飯ともほどよく馴染み、いい味である。
「悪くないじゃん」
「悪くはないが、稼げないネタだな」
確かに活けガニをつけても歩留まりからして儲からないのだ。
寿司ネタ(made of)
タカアシガニ
Japanese giant clab
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