寿司図鑑 72貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

三番叟/イシダイ

さんばそう / イシダイ
三番叟/イシダイ
握り

イシダイは稚魚期にはまことに熱帯魚のようで、黄金色をしておりトゲトゲしく派手なのだ。
少し大きくなると三番叟(さんばそう)、もしくはシマダイ(縞鯛)と呼ばれるようになる。
身体に黒い横縞があり、これが能、歌舞伎の三番叟の装束に似ている。
そのものずばり縞模様の鯛という意味合いでシマダイ。

イシダイは小さくてもうまい。
身がしっかり固く旨みがある。
小振りのものの脂がのるのは冬なので、夏は味が落ちる。
それでもうまいのだな、と改めて刺身で食べて実感した。

今回のものは和歌山県産で、まさに三番叟サイズで体長15センチほど。
我が家用にと寿司図鑑用に7〜8尾、買い求めて『市場寿司 たか』へ。
たかさんと刺身で食べて、
「うまいね」
「うまいよ」
ちょっと意外なうまさに感激して、握りに仕立ててもらう。

「昔はイシダイなんてぜったい漬けなかったものだけどね」
こんなことを言いながら下駄に握りを乗せてくれた。

やっぱり握りにしてもうまい。
シコっとしているのだネタが。
その割にほどよく噛み切ることができてすし飯との相性がいい。
じわりっと感じるのはイシダイの旨みで、ほんのわずかばかり磯臭さがある。

寿司ネタ(made of)

イシダイ
Barred knifejaw

イシダイ
浅い岩礁域にいる典型的な磯魚(磯もの)である。。青森県以南の国内各地で食べられていて、東京をはじめ関東では古くから高級魚である。ほとんどが天然ものだが、少ないながら養殖ものもある。
前世紀、東北各県では無効分散した幼魚がとれるだけで、成魚は・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

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