寿司図鑑 828貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。

口黒/イシダイ

くちぐろ / イシダイ
口黒/イシダイ
握り

イシダイの旬はいつか?
たぶん晩秋から春にかけて、そして初夏までなのではないか、と思っている。
少々自信がないので、春夏秋冬食べてみるしかない。
今回のものは徳島中央市場で揚がったもの。
産地はもっとつきつめると阿南市あたりではないだろうか。

1キロ上、口の周辺が黒くなっている。
イシダイは小さいときは熱帯魚のようで黄金色。
だんだん身体が白くなり、そこに黒い横縞が走る。
やがて大きくなるに従い縞模様が消えて、口の周辺が黒くなる。
釣り師はイシダイの成魚を口黒という。

イシダイは小さくてもうまい。
もちろんある程度大きい方がよりうまいと思うが、大きすぎてもダメ。
もっともうまいのは1キロ〜2キロくらいではないだろうか。

そして師走徳島のイシダイはいかがなものか。
宅急便で届いたばかりの口黒(イシダイ)が『市場寿司 たか』にある。
「活けを締めてもらったヤツだよ」
「いい身してるよ、期待するね」

期待以上だった。
身が白濁しているのだけど、これは脂のせいらしい。
まったり甘みがあるけど、脂からくるものだろう。
磯臭さがまったくなく、上品な味なんだけど、磯魚らしいほどよい食感がある。

今回、『寿司図鑑』撮影に居合わせた方に、一緒に食べてもらったが、いかがだっただろう。
たかさんともども、師走のイシダイうまし、と意見が一致したのである。

寿司ネタ(made of)

イシダイ
Barred knifejaw

イシダイ
浅い岩礁域にいる典型的な磯魚(磯もの)である。。青森県以南の国内各地で食べられていて、東京をはじめ関東では古くから高級魚である。ほとんどが天然ものだが、少ないながら養殖ものもある。
前世紀、東北各県では無効分散した幼魚がとれるだけで、成魚は・・・・
市場魚貝類図鑑で続きを読む⇒

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