寿司図鑑 194貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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えがに/トゲノコギリガザミ
えがに / トゲノコギリガザミ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
浜名湖で「どうまんがに」、高知で「えがに」と呼ばれる大型のカニがトゲノコギリガザミ。お馴染みのガザミやタイワンガザミよりも南方系で関東で見る限り珍しいものになる。このカニがまことに怖ろしい。ヒモでくくられているからなんとか手に取れるが、もしもその巨大なハサミを向けられたら逃げ出すしかないモンスターなのだ。そのハサミがうまい。これを冷凍して気を失わせる。そして塩を入れた熱湯で20分ほど茹でるのだ。これがうまいいのなんのって、ガザミよりも濃厚な味わい、そして甘みがふわりと広がる。むさぼり食いたいのを我慢して握りのために殻を剥く、そして出来上がり。握る前から渡辺隆之さん(『市場寿司 たか』)はうなっている。「握りにするよりそのままの方がいいだろ」というのだ。でも味がいいものをのっけてもうまい寿司はできるわけで、それがこれだと思う。だいたい値の張るカニだから寿司屋で食べるのは無理だろうけどね。
寿司ネタ(made of)
トゲノコギリガザミ
英名/Indo-Pacific swamp clab,Mud clab,Mangrove clab
マングローブなどの泥に穴をあけて生息している。主に熱帯域に多く、国内では沖縄から静岡県周辺で漁が行われている。
浜名湖、高知、宮﨑などでは名物ともなっている。
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