寿司図鑑 289貫目
寿司図鑑1~856貫目は旧コンテンツからの移行データの為、小さい写真の記事が多くあります。
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えがに真子
えがにまさこ / トゲノコギリガザミ
握り Nigiri軍艦巻 gunkanmaki海苔巻 Norimaki丼・ちらし Don/Chirashi郷土ずし Kyoudozushiなれずし Narezushiいずし Izushiいなりずし Inarizushiその他 Others
土佐の高知から冬の至味が届いた。「えがに」のメスである。「えがに」は高知浦戸湾で揚がったもので、正体はトゲノコギリガザミだ。
東京湾から南に棲息するのだが、
「土佐のえがにが最高じゃきんに食べてくださいね」
とカニ漁師である永野廣さんから毎年送って頂いている。これが文字に出来ないほどにうまい。
そのうまいカニの、またまたいちばんうまいのがまだ未熟な内子である。
これがとても甘い。しかも微かに感じられる渋みがなぜなんだろう、どんどん前面に甘味旨味を引き上げる。
これを食べた、たかさんの顔が引きつっている。これは明らかにうますぎて我を忘れているのだ。そんなたかさんを急かせてたかさんにつけてもらう。
「これウニのようだね」
「うによりも甘いと思う。鼻に抜けるときに感じられるのはカニの香りだよね」
居合わせたお客さんにも食べてもらったが、「ウニ以上ですね」と帰っていた。
寿司ネタ(made of)
トゲノコギリガザミ
英名/Indo-Pacific swamp clab,Mud clab,Mangrove clab
マングローブなどの泥に穴をあけて生息している。主に熱帯域に多く、国内では沖縄から静岡県周辺で漁が行われている。
浜名湖、高知、宮﨑などでは名物ともなっている。
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